*一ぷく平付近の風景*

先月、滋賀県朽木の白倉岳登山の折、はるか彼方に見た岐阜の冬山の荘厳な眺めが脳裏から離れなかった。
どうしても岐阜の雪山に登りたくなり今回の山行を思い立った。
それともう1つ目的があった。それは冬の白山をこの目で見ることだった。


ひるがの高原に車を置いて歩き始める。さすがは雪国岐阜県、車道横には除雪された雪が1・5mくいらいの壁になっていた。高原は行きかう車もなく静かなもの。歩を進めるにつれ今日目指す大日ヶ岳の姿が目にはいってくる。たおやかな山稜ながらも頂上付近は雪屁も確認できた。

車道を30分ほど歩くと、除雪も終わり登山口につく。登山口からまったくトレールなく、いきなりのカンジキ歩行となる。大日ヶ岳はまったく初めての山であったが、ルート自体は難しいものではなく主稜めざしてコンパスで方角定めて前進するだけである。

雪深いものの足はさほど潜らないので比較的楽であるが、主稜までの距離が長いので精神的に疲れる。とにかく白山の冬姿が見たい一心で先を急ぐ。
登りはじめてから2時間ほどでやっと稜線にでる。そして、初めて目にする冬の白山。冬の比良や大峰とは明らかに違う本物の冬山とでもいおうか、これまで雑誌でしか見たことのないような眺めだった。
登りはじめて頂上付近にガスがかかりだしたのが気になったが、頂上につくころには晴れてくれた。
*大日ヶ岳直下*

高度を上げるにつれ雪も深くなり、しんどい登高が続く。仕事明けで徹夜で運転し、ここまでほとんど休息なしで登ってきたのだから無理もない。
しかし、根性で登るうちやっと大日ヶ岳頂上が見えてきた。このあたりの積雪は吹き溜まりで5m前後といったところ

冬の大日ヶ岳はゴンドラ利用が一般的だが、やはり自分の足で下から登ったほうが達成感が大きい
*大日ヶ岳頂上*

方位盤などは雪の下。気温はそんなに低くはないものの風が非常に強く、雪煙が舞っていた

頂上には山頂駅から登ってきた若いスノーボーダーのカップルがいた。珍客に目を白黒していると記念撮影を頼まれた
*大日ヶ岳頂上からの鎌が峰*

急峻さはないものの、深雪に覆いつくされたその姿は非常に存在感があった

*頂上から天狗山方面の眺め*

こんな稜線を1人でどこまでも歩きつめて、白山にたどり着けたなら、どんなにか素晴らしいことだろう

山頂からはもと来たルートを戻ることにした
*遥かなる白山*

帰路撮影した。白山にかかっていたガスもようやくとれ、その頂を現した
冬の大日ヶ岳へは高鷲スノーパークスキー場のゴンドラを利用するのが一般的です。ゴンドラ1回券(1050円)を購入し、山頂駅から尾根に取り付きます。視界のないときなどは慎重な行動が必要となります。下りのリフトは頼めばタダで乗せてくれるそうです

今回たどった、ひるがの高原登山口からのルートは非常に雪深く、1・2月はカンジキ登高不可能とおもわれます。山スキー利用しか無理でしょう

積雪量はハンパでなく、稜線の吹き溜まりでは5m以上と比良・大峰の冬山とはまた一味ちがいます。大きな雪屁も張り出しているので、踏み抜かないように注意が必要です。クラストしている場合もあるのでアイゼンが必要なのはいうまでもありません。

天候には十分配慮し、万全の装備で登ってください。まだ、記憶に新しい関学ワンゲル部の遭難があった大長山も付近の山です

積雪状況は高鷲スノーパークのHPが参考になります
2004年3月10日(水) 晴れ

ひるがの高原登山口(6:50)=大日ヶ岳(12:00〜12:30)=ひるがの高原登山口(16:40)

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